「石川くん」
著者 枡野浩一
発行 集英社
現代歌人 枡野浩一による啄木解説書です。若者の支持を受けている枡野らしい意訳が軽妙。
啄木の姿がユーモラスに描かれ、とにかく読みやすい。あっという間に読み終わってしまいました。
Amazonブックレビューには「これもアリかな」などという好意的な投稿が幾つも見られます。
でも僕はそうも思えません。啄木の "家庭内における暴君ぶり” を知ってしまった身には・・・。
岩城之徳も「そこが啄木の限界」と言っています。その辺りを踏まえて再度書いてほしい気がします。