3階は哲学者

石川啄木ファンのブログです

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

啄木を歩く/函館編(その3)

「石川啄木の足跡を巡る旅/函館編」(その3/その1〜その4)※2日目の後半です 立待岬に名残を惜しみつつ谷地頭へ戻りましょう。 谷地頭にあった浮世床という床屋の跡地。啄木が函館最後に散髪をしたところです。 谷地頭にあった堀合忠操の実姉、一方井なか子の居…

啄木を歩く/函館編(その2)

「石川啄木の足跡を巡る旅/函館編」(その2/その1〜その4)※2日目の前半です 2日目の朝がやって来ました。今日も曇り空。早速ホテルを出発します。なお、このホテルの建っている場所はかつて並木翡翠の居宅跡でした。(翡翠は啄木と特に親しかった4人の内の1人…

啄木を歩く/函館編(その1)

「石川啄木の足跡を巡る旅/函館編」(その1/その1〜その4)2019年11月20日から2泊3日で函館に行ってきました。その旅の記録です。 まずは羽田空港から。12時45分、函館空港に向けて出発します。 函館空港からリムジンバスで函館市内へ。 途中で啄木小公園の横を通…

啄木を読む/「石川啄木入門」

「石川啄木入門」 著者 池田功 発行 桜出版今さら入門もない、と思ったらとんでもない。初めて知るような内容が沢山書いてあります。タイトルに偽りあり(笑)!!著者は国際啄木学会の現会長です。

啄木を読む/「石川啄木〜生誕120年記念〜」「石川啄木の終焉と妻節子〜啄木没後百年特別企画〜」

「石川啄木〜生誕120年記念〜」「石川啄木の終焉と妻節子〜啄木没後百年特別企画〜」 ※どちらも発行は函館市文学館本というより"冊子”という感じですね。公式には"図録“という扱いらしいけれど。でも生誕120年記念の方は研究論文が多数掲載されていて、とても読み…

啄木を読む/「啄木詩集」

「啄木詩集」 著者 石川啄木 発行 岩波文庫前回「呼子と口笛」を読んで、改めて啄木の詩の素晴らしさを感じたので、今回初めて全詩集を読んでみました。結論から言うと「呼子・・・」以外はそれほどでも無かったかな。やはり啄木が社会に覚醒した後の方がドラマティック…

啄木を読む/「石川啄木〜新潮日本文学アルバム〜」

「石川啄木〜新潮日本文学アルバム〜」 発行 新潮社豊富な写真で石川啄木の実像をあぶり出す試みです。ただし直筆資料が多すぎてやや中だるみの印象。コアな啄木ファンは必見です。

啄木を読む/「呼子と口笛」

「呼子と口笛」 著者 石川啄木 発行 青空文庫POD 底本 中央公論社石川啄木の詩集です。短歌のイメージの強い啄木ですが実は詩も凄い。特に明治44年に書かれたこの詩集は、今ならロックそのものと言って良いのではないでしょうか。

啄木を読む/「石川啄木〜漂泊の詩人〜」

「石川啄木〜漂泊の詩人〜」 発行 平凡社(ムック)僕らは若い頃、仲間が集まると、よく「君は啄木派か?賢治派か?」という会話をしたものです。石川啄木と宮沢賢治はともに盛岡一高出身で、夭折の天才と言われ、よく比較されました。その当時、周りは賢治派が多く、僕…

啄木を読む/「石川啄木という生き方」

「石川啄木という生き方」 著者 長浜功 発行 社会評論社石川啄木の評伝です。ちょっと言葉使いの汚いところが残念かな。もうちょっと良識ある言葉を選んで欲しいというのが著者への願いです。それはそれとして、読んでいるとジョンレノンの生涯を思い出しまし…

啄木を読む/「啄木と郁雨」

「啄木と郁雨〜友の恋歌 矢ぐるまの花〜」 著者 山下多恵子 出版 未知谷石川啄木と宮崎郁雨。2人の関係はゲーテとシラーのようなものです。シラー無くしてゲーテは無かったように、郁雨無くして啄木は無かった、と言えます。そんな啄木と郁雨の関係を心の内面ま…

啄木を読む/「啄木の骨」

「啄木の骨」 著者 小野寺脩郎 発行 幻洋社なぜ、啄木のお墓が(故郷の岩手ではなく) 函館にあるのかを物語風に書いた本です。主人公は啄木でなく"啄木の骨”。そして函館の奇人、岡田健蔵!!

啄木を読む/「石川啄木〜不愉快な事件の真実〜」

「石川啄木〜不愉快な事件の真実〜」 著者 西脇巽 発行 桜出版啄木の晩節を汚したとされる "不愉快な事件“ について、否定派の立場から書かれた本です。ただ思い込みの激しい著者のようで、内容は首を傾げざるを得ませんでした。

啄木を読む/「啄木と苜蓿社の同人達」

「啄木と苜蓿社の同人達」 著者 目良卓 発行 武蔵野書房文芸結社「苜蓿社」についての研究を取りまとめた本です。「苜蓿社」は石川啄木に大きな影響を与えたことで知られています。啄木を研究する人達にとっても、この本は嬉しい。

啄木を読む/「啄木日記 公刊過程の真相」

「啄木日記 公刊過程の真相」 著者 長浜功 発行 社会評論社石川啄木の書いた日記についての長い長い旅の記録です。読んだ後は十分過ぎるほどの満腹感が得られました。しかしそれは重くて苦しい・・

啄木を読む/「啄木と函館」

「啄木と函館」 著者 阿部たつを 編者 桜井健治 発行 幻洋社文章が書かれたのは昭和30年代。まだ啄木の親友や同僚がギリギリ生きていた時代です。直接彼らにインタビューできたという時代に書かれた貴重な本と言えるでしょう。特に著者、阿部たつをは啄木の親友…

啄木を読む/「啄木の函館」

「啄木の函館」 著者 竹原三哉 発行 紅書房石川啄木といえば有名な次の歌。 函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花「かなしけれ」は「愛しけれ」で、愛(いと)しいという意味。僕も大好きな歌です。啄木は函館をこよなく愛していました。「死ぬときは函館…